やっと何かをつかめた気がします。


6年前に借りて、根こぶ病が激しく、悩みに悩んだ畑がありました。

その時の私は、どうしたら良いかわからず、いろんな本を読み漁りましたが、有機的なアプローチでの明確な答えが見つからない状態でした。

とりあえず、土壌分析と思い、分析をかけた結果がこんな表の畑でした。

今見ても、やっべー畑です。病気がでるし、野菜に必要な菌も生育しにくい環境です。

しかも、その時のわたしは、堆肥とぼかしだけで何とかしようと思っていました。今からしたら無謀すぎでした。

 

この時に就農前に研修をさせて頂いた有機栽培で大規模にやっている農業法人さんで教材として使っていた小祝先生の「有機栽培の基礎と実践」を思い出し、Amazonで購入し、読みましたが、2Pくらい読んだら眠くなるような難しい本で何回も挫折をしながら読みましたが、内容を理解できないままでした。

そして、千葉で小祝先生の勉強会が全4日間やる事を知り、速攻で申し込み参加して、自分の無知さをしり、もっと植物生理、土壌の事、微生物の事を勉強しなければと思い、忙しい農作業の合間をみて、勉強をし続けました。

小祝先生の繋がりのある農家さんから紹介して頂いた堆肥さんに替え、塩基バランスと菌バランスを整え栽培を続けました。

 

1年目・・・何となくよくなったかも

2年目・・・良くなったかも。でもまだ、いまいち。

3年目・・・根こぶ病アブラナ科は育たないから、オクラ、空芯菜等の夏野菜を育てたら、めっちゃよくできた。

4年目・・・根こぶ病が発病し易い高温期のアブラナ科を試し栽培してみようと思い、キャベツを栽培してみたところ、めっちゃよくできました。

 

1年目~3年目は、私の観察力の無さもあり、もともとの天邪鬼なのか、教科書にかかれている事が正しいと思えていませんでしたが、自分の考えや他のエッセンスを入れずに、教えて頂いた通りに実践したりします。何が正しいのかわからないので、言われた通りやり、アホみたいに素直にやります。

結果をみて、何が重要なのか、判断していくので、人より遅く学んでいくので、ちょっと面倒です。しかも忘れぽいし。

 

今年、あんなにアブラナ科の野菜ができなかった畑でキャベツがめっちゃよくでき、なにげにテンションが上がっています。

6月のこの時期にほぼ虫食いなし、密植なのにべと病等の被害なし、味も美味しい!
この結果を見て、やっと、4年間やってきた事が正しかったと思えるようになりました。

 

小祝先生が「有機栽培で慣行栽培を上回る、収量と品質あげられるストライクゾーンがある」と話されていましたが、本当にあるのかもしれません。

まだ、まだ、植物生理、土壌、菌の事、栽培管理技術、野菜の品種とその特性と最大限パフォーマンスをあげられる環境への知識がないです。また、農作業は一人でやっているので、時間的にも、労力的にもコストパフォーマンスよく、環境的にも経営的にも継続できるよう、妥協と譲れない部分を見極めていこうとおもっています。

土壌と一緒で、何事にも偏りすぎるとよくないので、バランス良く、より良い方で少しづつ変わっていきます。

 

この畑で、とうもろこしも良くできました(^o^)美味しかったです。